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| 2009年09月29日 14:30 『ベルアイルタイムズ』第3号 「愛に生き、愛に殉じたダーンシャーク」9/29 |
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ダーンシャーク男爵の魂は女神カビルハヤーの元へと旅立った。
デモニカとの終わることない戦いに疲弊している樹上世界ベルアイル。
その戦いを先頭に立って引っ張っていた名士の訃報に記者も動揺を隠せない。
しかしジャーナリストの端くれとして、事の経緯を皆さんにお伝えしていく。
それが男爵へのせめてもの弔いになると私は信じている。
この度のコンゴウ平原における作戦の目標は二つだった。
先日のモノマキア防衛戦にて討ち漏らしたデモニカの残党の殲滅。
もうひとつが召喚術師セイ=メイの暴挙を止めること。
コンゴウ平原に集合した男爵とガッシーニX世は集まった傭兵隊を二つに分け、
デモニカとセイ=メイ双方に当たらせる作戦を立てた。
デモニカ討伐隊を率いるのはガッシーニX世、セイ=メイの対応は男爵が担当した。
中央キャンプ付近にデモニカ発見の報を受け、
ガッシーニX世率いる隊は中央キャンプを西周りルートから進軍を開始した。
コンゴウ平原は北キャンプを境に大きく道が二分されており、
北キャンプを拠点に守備を展開し守るのが、
敵をハリドバール高地に通さないためにはセオリーとも言える布陣である。
ほどなくしてガッシーニ隊はデモニカの軍勢と交戦を開始したが、予想外に
苦戦の報が伝えられる。
デモニカの数は決して多くないものの、死も恐れぬ勢いで攻め込んできたという。
逃げ場を失った悪鬼の、最期の抵抗なのか。
感情に左右されるという点ではデモニカも知的生物なのだと感じずにはいられない。
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| 集結した傭兵隊 |
ガッシーニ隊 VS デモニカ |
ガッシーニX世の苦戦が伝えられる中、
プラーナ平原に近い街道にセイ=メイが現れたとの報告が入った。
セイ=メイはモンスターを召喚しつつ東側から北キャンプへの侵攻を図る。
一部のデモニカがガッシーニ隊の陣を突破したという報せもある中、
北キャンプを無人にする訳にもいかず、ダーンシャーク男爵は
更に隊を分散せざるを得ない苦しい戦いを強いられることとなった。
戦況が好転することはなく、デモニカ・セイ=メイ双方に戦線を押し下げられ、
遂には北キャンプの最終防衛線まで後退を迫られた。
背水の陣で臨むデモニカとモンスターとの戦い。
最終的には死にもの狂いで持ちこたえた傭兵隊の勝利に終わる。
数に劣るデモニカが力尽きたのがその理由だった。
モンスターのみとなった戦況は、状況が好転したことによる士気の高さと、
ダーンシャーク男爵とガッシーニX世という二人のカリスマの存在によって
みるみる内に防衛側有利へと動いていった。
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| ヘルゲイノスとの死闘 |
セイ=メイの切り札ヘルゲイノスを討伐し終わった戦場に残されたのは、
厳しい戦いに勝利し意気上がる傭兵隊と全ての力を使い果たしたセイ=メイだけであった。
セイ=メイは捨て身の覚悟で今回の戦いを挑んでいたようだが、
無意識のうちに復讐や勝利への渇望を捨てていたのではないだろうか。
復讐の理由をなくした復讐者はいつも以上に小さく見え、
自暴自棄になっているように記者には感じた。
そしてダーンシャーク男爵。
男爵は今回の戦いに並々ならぬ決意を持って臨んでいた。
数々の女性からのアプローチを断り続け独り身を貫いていた男爵。
その彼が愛していると公言したのがセイ=メイその人なのだ。
今まで幾度となく伝えようとして失敗していた男爵の言葉が、
この土壇場になって初めて彼女へと届いた。
記者も取材を忘れて拍手をしそうになった。
ガッシーニX世に祝福され和解をした二人。
これで終わったのならどれだけ感動的な話であったであろうか。
しかし運命とは残酷なもの。
倒したはずのデモニカギグシルが突如その身体を起き上がらせ、
セイ=メイへとその牙を向けた。
動けないセイ=メイを守ったのは、他ならぬダーンシャーク男爵だった。
文字通りその身を挺してセイ=メイを守り、自身は深手を負ってしまう。
その傷は決して浅くはなく、治癒の魔術を受け付けなくなっていた。
死期を悟った男爵はセイ=メイと最後の約束を交わした。
それは「生きたいように生きる」ということ。
その約束を交わしたセイ=メイが選んだ生き方は、
ダーンシャーク男爵の意志を継ぎ、アリアバートを守ることだった。
形見の魔術書を手にとったセイ=メイはその姿を変え、
純白のドレスを身にまといデモニカギグシルを打ち倒した。
愛する男爵はいなくなったが、セイ=メイはその華麗な姿で戦場を舞い、
男爵の魂と共にアリアバートを守る聖女となってくれることだろう。
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| 新たなるセイ=メイの姿 |
忘れてはならないのはガッシーニX世、彼女の存在だ。
この度は戦力としてだけではなく、男爵が亡くなり茫然自失となった
セイ=メイに喝を入れる役目も果たしてくれた。
同じ女性目線での、女性ならではの隠れた好プレーだった。
ガッシーニX世がいなければセイ=メイは悲しみに暮れているだけだったであろう。
ダーンシャーク男爵の死は悲しいことだ。
しかし最も悲しむべきセイ=メイはその悲しみを乗り越えて、
彼との約束を守り、意志を継ぐ生き方を選んだ。
我々も悲しむだけではなく今までアリアバートを、
そしてベルアイルを守り続けてくれたダーンシャーク男爵に敬意を表し、
ベルアイルの平和のために尽力することを誓おうではないか。
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| 記事:マイ=シン |
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『ベルアイル』運営チーム
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