~第五章:二重螺旋の拱門 後編~

ベルアイル年表

地上暦 出来事
1442

・1度目の襲来史上初のデモニカが出現する。確認されている数は1。
約1週間にわたり上空を彷徨っていたという記述が残っている。
その後、新年の訪れを祝うためお祭りムードにつつまれた『エトール』という、当時最も繁栄していた人間の国に降り立ち、突如攻撃を開始。
得体の知れない怪物の出現で国家は大混乱に陥る。
総動員で対抗したが大きな効果はなく、『エトール』は国王及び指揮系統の多くを失う壊滅的ダメージを受ける。
当時の人間社会には、未知の敵に対抗できるだけの知識も戦闘力も備わっていなかった。

1443

人間に友好的な種族のいくつかが『エトール』に集結。
指揮系統を失いながらも断続的に抵抗していた人間に加わり、巨人族を中心にデモニカを倒す。

1484

・2度目の襲来2度目のデモニカ襲来。確認されている数は1。
巨人とエルフにより発見されたデモニカは、彼らの手によって早期に撃退された。
記録によると発見された際のデモニカは四肢のほとんどを欠損しており、息も絶え絶えだった。欠損の経緯は不明。

1500付近

人間は約50年前のデモニカ襲来の経験から、戦いに関する技術と能力を優先的に身につけるようになっていた。
同時に利権や領土をめぐる争いが世界中で頻発するようになる。この動きにあわせ人口は爆発的に増加していく。

1526

・3度目の襲来再びデモニカ襲来。
約100年をおいたデモニカの出現に、完全に虚をつかれた人間は未曾有の被害を被る。
瓦礫と化した村や集落は50を数え、国家を名乗る中枢にある大きな町も少なくみて3箇所は焼け野原と化した。当時、争いの手をゆるめない人間と他の種族の間には一切の交流がなくなっており、彼らの力を借りられなかったことも被害の拡大につながった。
最終的にはデモニカの襲来を耳に入れた数名の巨人が駆けつけ止めを刺し、事態は収束した。

1564

ベルアイル誕生の90年前、ウキョウ、地上世界で生まれる。

1568

・4度目の襲来初めて複数のデモニカが襲来する。総数3体。
襲来した地域がうまく分散していたこともあり、人間単独の武力により鮮やかにデモニカ撃破に成功する。
この頃には占星術師の星読みにより、約42年周期でデモニカが襲来することが予測されており、対抗策も万全だった。

1600付近

この頃から、世界のパワーバランスに大きな変化が訪れる。
デモニカ襲来前の世界は、巨人とエルフによる統率のもと、多くの種族が分け隔てなく接していた。
1600年頃になると、人間は圧倒的な繁殖力と吸収力で、世界のほとんどを支配するようになっていた。同時に人間以外の種族との軋轢は大きなものとなっていた。

1610

・5度目の襲来デモニカ襲来が予測されていたが、デモニカとの接触の記録は残っていない。
後に判明することとなるが、1610年には約200体、しかも複数種のデモニカが地上に現れていた。
デモニカは一切の目立った行動をとらず地下に潜伏し、来るべき大事に備えていた。

1652

・6度目の襲来人間の予測をはるかに上回るデモニカの大群が世界を被う。総数不明。
地上暦初の、デモニカによる組織的大規模侵攻となる。
軍勢の中には、城門の高さをゆうに超えるサイズのデモニカも確認されたという。
奢った人間たちは、我先にと軍を率いて立ち向かったが、そのことごとくが壊滅。

1653

巨人、エルフ、ドワーフの3種族からそれぞれ選ばれし者たちが集い、デモニカの脅威が及ばない強固な結界で守られた空域への脱出計画が立案される。
立案の段階では人間はこの枠組みの中に入っていなかった。
計画はすぐ実行へと移され、世界各地の限られたエリアに世界中のあらゆる生物や、樹上世界の住人が集められる。